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「俺が最初にその鏡と出会ってたんだよ。
そして、想い人は、亜梨加、お前の ‘ 母さん ’ だよ。
そして、願いは俺自身が前沢家、この家族をむちゃくちゃにしてやる事だよ。」
『そんなっ!?母さんに何の恨みが?私との関係も嘘だったの?』
中学生ながらに一生懸命、恋愛してたのに…いろんな事が走馬灯のように頭がグルグル回った。
「お前と付き合ったのも、今日という日のためだ。
アハハハ。
誰がアザ作りまくり、の虐待されまくり女となんか付き合うかよ。」
この為に…私は鏡を取り出した、
『ねぇ、どういう事なの?』
何度も鏡に向かって念じた。
何も言わない。
「後はお前だけだよな亜梨加、今日から俺がオヤジの代わりにイタぶってやるゼ。
この血生臭い家の中でよ。ヒヒヒヒ。」
悠宇紀に耳元で囁かれた。
プツンと切れた音がした、耳まで聞こえなくなった、
ショックの力はこんなに凄い物なのかと、今から起る恐怖の事を忘れ、
こんな事を冷静に思っていた。
まぁいいか、願いは叶ったんだ、オヤジはいなくなった、
殺されればいいと願ったから、私のせいで、
母さんにまで…バチがあたったんだ、オヤジが死んだのが、
嬉しいなんて、普通なら狂っている…。
いや、私もとうに相当狂ってたんだ。
悠宇紀に手を引かれ、こんな異常な光景なのに、私はクスクス笑っていた。
これは、鏡の魔力のせいだけの問題じゃない。
何か、悠宇紀にもあったんだ、悠宇紀、 ゆうき …。
この世界はもう終わり、私は数日後、アザだらけで死んでいた。
鏡か言ってた通り、この結果を私は望んで、求めていたのかもしれない…。
一家殺害をした、悠宇紀は逃亡中、鏡はもちろん消えていた。
『汝 ‘ ら ’ の願いは叶えた。次の我を求める所で会おうぞよ。』
~BLACK END~
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