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イラストは途中で線が途切れたりはみ出したりした肌色と茶色のクレヨンで書かれている。
『ゲーム中はタブレットを破壊することは許されません。』
イラストの上に赤色の罰印が。ペンキのようなもので見てるだけで嫌な気持ちになる印だ。
『またタブレットのついた腕を切り離すこと。勝手に別の機械を取り付けるなどの分解行為は、破壊行為に等しいものとしてみなされます。防水、防塵ですが事故などによる破損も同等の扱いですのご注意ください。』
『タブレットに出た指示には必ず従うこと。
また連絡は音とバイブレーションを通知をしていますので、その後5分以内に確認が無い場合も同等の扱いとする。』
『インターバルは基本2時間に1回です。タブレットで確認できます。』
『タブレットの使用方法が分からない場合は、その旨をタブレットに向かって触りながら言っていただければ教えます。』
画面はフィギュアに戻る。
『では皆さん!自分の価値を知って、自分の価値を上げるよな生活をしてくださいね!あはあははは!』
そういうと画面は消えてしまった。
しばらく教室はよどめきだけが残されていた。
《…これは一体どういうことなんだ?こんなものをつけて。どうするつもりだ!?普通に生活しろ?それに?》
画面には減っていく時間が。残りがほぼ二時間インターバルまでの時間だろう。そう思っているといきなりバイブレーションと聞きなれない電子音がデンデンデンと鳴り響く。
「うるさい!」
「みんな一斉になるからこうなるのか!?」
みんなが耳をふさぎならば画面を確認する。
『ゲームを開始します。それに伴いさっそく指示を出します。
なるべく早く、クラスの男女でペアを作ってください。作れなくても良いですが。ペアの成立までの制限時間は1時間です。』
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