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おばあさんは、恋する目で浴衣を着た少年を見ている。
おじいさんは、腰まである黒髪を束ねてあげると、少年に名前と夢を尋ねた。
「おぬしの名は、桃太郎じゃろ? 鬼を倒しにいくんじゃろ?」
少年は、浴衣を見ながら首をふる。
「おれの名は、クロスロード。暗黒鬼神との戦いに負け、桃の中に封印された。三人の仲間も、今はどこにいることか」
おじいさんとおばあさんは、きょとんとした。
「ありがとう。助けてくれて。行かなくては」
クロスロードは、ドアを蹴り破り外に出る。
その姿を見たおばあさんと、おじいさんは、きょとんとしていた。
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