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すると、いつの間にか隣に立っていたココは涙を指で拭き取りつつ赤髪の少年に答えた。
「ぬしは見所があるの。ウチの試験に合格したら雇ってもよいかの」
にやりと笑う狐娘。
エクシブは狐の考えがわかりため息をつくのだった。
「で、どこに行くんだ?」
ココに連れられ赤髪の少年は聞いた。
名前はジャンク。
着くまでに色々と話を聞くと、どうやら元々は盗賊らしく、今は蒼き狼という傭兵団に所属しているようだ。
「ふむ、ぬしもよく知っているとこよ。まあ、黙ってついてくるがよいよ」
にやにやしながら先導するココと、さっきからため息ばかりついているエクシブを見てジャンクはいぶかしげに首をかしげていたが、着いた場所を見て驚いた。
「ギルド?」
着いた場所は、カトレアにある傭兵ギルドだ。
「さて、さっさと入るとするかよ」
一般人なら避けて通ってしまうギルドをまるで自分の部屋でも開けるように中に入るココと、渋々ついていくエクシブ。
「おや、お嬢に旦那じゃないですかい。今日はどうしたんです?」
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