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「……参った」
ジャンクの言葉にエクシブは剣を外して「お疲れさん」と、一言。
後ろではすべてを予測していたのか、彼の連れである娘がクスクス笑いながらこちらを眺めていた。
「ココ、待たせたな」
ココはゆっくりとエクシブに近付いていった。
「気にしなくて良いよ。少しばかり遅れても怒られはしないからよ。それに、なかなか面白いものが見れたからの」
帰ろうとするエクシブにジャンクは声をかける。
「なあ、うちの親方とやったことは?」
ジャンクの言葉にふと、考えこたえる。
「バンガードの双子とは、たしか相討ちだったな」
振り返りエクシブはこたえると、すかさずジャンクは聞く。
「どっちと?」
すると、ふっ、と笑いエクシブは答えた。
「双子と、相討ちだ」
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