一章

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「……参った」  ジャンクの言葉にエクシブは剣を外して「お疲れさん」と、一言。  後ろではすべてを予測していたのか、彼の連れである娘がクスクス笑いながらこちらを眺めていた。 「ココ、待たせたな」  ココはゆっくりとエクシブに近付いていった。 「気にしなくて良いよ。少しばかり遅れても怒られはしないからよ。それに、なかなか面白いものが見れたからの」  帰ろうとするエクシブにジャンクは声をかける。 「なあ、うちの親方とやったことは?」  ジャンクの言葉にふと、考えこたえる。 「バンガードの双子とは、たしか相討ちだったな」  振り返りエクシブはこたえると、すかさずジャンクは聞く。 「どっちと?」  すると、ふっ、と笑いエクシブは答えた。 「双子と、相討ちだ」
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