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手合わせを終え、テランのいる本店に着くと空はいつの間にやら赤みを帯びていた。
「すっかり遅くなってしまったの」
苦笑いするココに、エクシブはやはり苦笑いで返す。
「まさに急がば回れ、だな」
その言葉に感心したような表情を浮かべるココ。
「ぬしもなかなか上手いこというの」
エクシブは、ふっと笑う。
「まっ、たまにはな」
「本当にたまにだがの」
すぐに返され顔をひきつらせてココを見ると、そんなエクシブを無視して、すたすたと中へと入っていく。
「おっ。お嬢じゃないですかい。皆、お嬢が来たぞ!」
ココの姿に、荷運びをしていた者たちが集まってくる。
ここの皆、何故かココをお嬢と呼んでいる。
中でも一番がたいのよい男がココの前にやってきて質問した。
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