五章

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 走り向かい来るジャンクに舌打ちしつつ、その先で木々の合間から光る何かを見つけて、ニヤリと笑う。 「良い具合じゃねえかよぉ」  既に二人の廻りには警戒して離れた場所で構える者だけ。  「とっつぁんよぉ。ここは引いてやるから背中見せろやぁ」  ぽつりと呟くように言うウォルターに、クエストは怪訝な表情で見る。  相変わらず乱撃は止まらないが、クエストにはその手が緩んでいることに気付いてはいた。  だが、背中を見せると言うことは……。  一瞬、戸惑いを見せたが、クエストは大振りで横一閃すると、その勢いのまま身体をくるりと反転させた。  瞬間、その背中に蹴りをいれてクエストを倒すウォルターは間髪入れずに双剣の片方を投げつける。
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