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第1章
オソウジシマス……
オソウジシマス……
サイレンが鳴り響く校舎を逃げ惑う子供たち。
聞き慣れない甲高い叫び声はまるで耳鳴りのように音をかき消して行く。
泣き叫ぶ子供たちを追いかける樽型のロボットたちの姿に、かなこは思わず手で顔を覆った。
赤いライトが白い校舎を照らし、まるで燃え盛る炎に囲まれているようなそこには、
もう自分たちの暮らしていた日常なんてどこにも無い。
かなこたちを優しく包み込んだ穏やかな輝きは、姿を消していた。
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