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城の外へ出ると、そこは城下町。
キラキラ輝く海が遠くに見えて、ガヤガヤと町は人で溢れていた。
少し町から外れれば、カトレーナがよく散歩へ出かける森もある。
ネジ巻きの国は、とても自然豊かで、争いごとも無い平和な国なのだ。
そんな輝く町へ足を運んだカトレーナとアルフィー、そして護衛にシュルク。
何をしに来たかというとー…
「すみませーーーん!!以前にこの子を見かけたことのある方は居ませんかぁぁぁー!!?」
町中の良い香りのするパン屋さんの前で、大きな大きな声でカトレーナは叫んだ。
「すみませーーーん!!」
何度も何度も繰り返し大きな声で町の者たちに訪ねた。
もちろん、一国の誰からも愛されてる姫様が、困っているのだから、町の者は皆足を止めてはカトレーナに声をかけていた。
ある老人のおじいさんは…
「姫さんやぁ…大変そーじゃのぉ…。わしは見かけたことは無いがのぉー…また家に戻ってばあ様にでも訪ねてみるがねぇー。頑張ってくれやぁー…」
そう言って、最後に励ましの言葉を添えて去っていった。
ある野菜売りのおばちゃんは…
「あらまぁー姫様やぁ…、困ってるみたいだねぇー…、私は記憶にねぇーが、お客さんにも一人一人訪ねてみるがね、見つかったら城さに報告に行くがねぇ。大変だろーに…さっき採れたリンゴ、皆でお食べぇ」
そう言ってリンゴをあげると、そのまま去っていってしまった。
みんなみんな、何かと気に止めては声をかけてくれていた。
「アルフィー、私ね、あなたのご家族を一生懸命探して見せるわ!!」
アルフィーに向かって、目をキラキラ輝かせ、カトレーナは言った。
今は、まだまだ凄く心に余裕があった。
絶対に見つかると、信じていた。
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