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夏の終わりに最高の思い出を一つプラスして
季節は秋を迎えていた。
夏の眩しさとは違った穏やかな空気が私たち二人を包み込み
渉さんとの平穏な毎日に幸せを感じていた。
それは…
目の前の二人がため息をついてしまうほどに
私の表情から滲み出ているようで…
「あーあ、今日も望愛は朝から幸せオーラ全開かぁ」
「ほーんと、さては奥様、昨日の夜も愛されちゃった?」
「何言ってるの。早く始業の準備しとかないと、もうすぐ室長も戻ってくるよ。また遅いって言われるよ?」
「はーあ。なんだか室長も以前にも増して、仕事のキレがいいって言うかさぁ。仕事出来る男全開なんだよねぇ」
「ホント、あのやる気はどこから来るのか」
私は二人の会話に笑いながら、自分も社長室の準備に向かった。
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