第二十二章:修学旅行[南の国編]

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それに続いてリズ達も目の前の光景を目にして信じられないものを見たような表情を浮かべて固まってしまった。 「あっ、ユウ、こんな所に居たんですね」 「あぁ、色々、調べものをしていたんだが丁度全部読み終わった。」 この光景を見慣れているミリアムはユウに駆け寄り笑顔を浮かべた。ユウも返事をして腕に魔力を込め、重力魔法の干渉を解除するとその場に着地をして魔法で浮かせていた本を元の場所に戻す。 「ミリお姉ちゃん、ミュリゥもいっぱいご本読んだよー」 「偉いですねミュリゥ」 「えへへ」 ミュリゥの頭を撫でると、ミュリゥは嬉しそうに笑みを浮かべる。 「ね、ねぇ、ミリアムはさっきの光景に何も疑問は思わないわけ?」 「何がです?」 「いや、さっきのユウ君のやっていた事よ、あれは何!?」 「何って本を読んでいたんだが?」 ユウ、ミリアム、ミュリゥが首を傾げながら良く分からないといったような表情を浮かべながらリズの質問に答える。 「もしかして、あの数を全部一気に読んでいらしたのでしょうか?」 「あぁ、そうだけど」 リフィアの問いに答えるとリフィアは唖然として。 「以前はそんな事出来なかったと思いましたが」 「これは、この世界に来たばかりの時にこの世界の事を一日でも覚えようと、中央の国に来てから身に付けた技だよ。その気になればさっき倍の本を一気に読むことも出来る。」 「それで・・・本の内容が・・・ゴチャゴチャにならないの?」 「あぁ、本の内容を格納する記憶領域を読む本の数に合わせて作れば良いだけだよ、んで、対象の本を読んでいる時は専用の記憶領域に書き込んで、他の記憶領域には本の内容を入れなければ混ざることは無いからな」 「「「・・・・・・・・・・・」」」 ユウの説明に全員が疑問符を浮かべて首を傾げる。 「も、もしかしてミリアムも出来るの?」 「え、えぇ、ですが、私は出来ても八冊を同時に読むまでが限界ですね」 「・・・・・」 「ま、まさか、ミュリゥちゃんも?」 「うぅん、ミュリゥは一冊しか読めないよ?」 首を傾げるミュリゥにリズとミズハは何故かほっとしたような表情を浮かべた。
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