liar 3 - 26

自覚と覚悟

部屋の中が驚くくらい静かで、

――一瞬、美紗緒が居ないんじゃないか、って焦った

でも、美紗緒はベッドの上で静かに寝息をたてていて、

俺はそのベッドの脇に座り込むと、眠ってる美紗緒の寝顔をのぞきこんだ

ああ、こうやって

ゆっくりコイツの顔見たことなかったな、って

じ、っと見つめて観察する