自覚と覚悟

24/35
前へ
/35ページ
次へ
布団の中に手をつっこんで、指先を絡めて手のひらを握る 元々細かった指先が、さらに華奢になってる気がして 何とかしてやりたいのに、方法が見つからなくて途方に暮れる 「――ん」 ゴソリ、と。 美紗緒が寝返りをうとうと動いた瞬間。 静かに、瞳が開いた 「――……」 「起こした。ごめん」 「……あ、そ――か」 思い出した顔をするまで、数秒かかったのか、 「カズくん、……」 そう、疲れはてた声で美紗緒が言った そんな美紗緒の頬に手をあてると、なでなで、ってさすった
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5547人が本棚に入れています
本棚に追加