始まり 第1章

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僕は、なぜこの世に生まれてきたの? こんな…人ではない力を持って…。 遡ること14年前の7月9日。 髪は赤紫で、瞳は片方だけが赤色をした男の子が産まれた。 両親は二人とも黒髪に黒い瞳の色をしていた。 母親は、我が子を見た瞬間に悲鳴を上げ、父親は絶望した。 まだ、瞳や髪の色がおかしいだけなら良かったのだが、その子は泣きながら握った小さな手から、炎が上がっていたのだ…。 幼い彼を、両親は育てることを拒んだ。 「こんな子、私たちには育てられない!」「この子は、災いを呼ぶ。」「悪魔の子だ。」と言って…。
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