Back ~Kia's side (綺亜)

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明日は俺たちにとって、大切な日だからな。 でもあいつ俺との約束のことを本当に覚えていないのか?それほど、あいつにとって俺は汚れなのか。 確かに俺はいい子ちゃんだったわけじゃない。不良、っつーか地元では結構有名なヤンキーだった。でも、俺自身は何も悪いことはしていない。 俺のせいじゃねーんだけどな。 「荷物、片付けないの?多いんじゃないの?」 嫌そうな目を向けてくる。そんな目、すんなよなー。 「いや、全然ねえし。大丈夫」 嘘っぱち。荷物くそ多い。 「あっそ。じゃあ、あたし寝るから。勝手にやりたいようにやっといて。あたしは寝る」 くるっと背を向けて、きっちゃんが寝始める。…振りをしてた。 きっちゃんは寝る時に自分の髪をくるくる人差し指に巻きつける癖がある。それを、今はしていない。明らかな寝た振りだ。寝相悪い癖に、一ミリも動いてないし。 でも、きっちゃんは俺がこの癖を知っていること知ってるはずだ。あんなにずっと一緒に過ごしていたんだから。そんなことにも頭が回らないほど馬鹿なわけじゃねぇし。 じゃあ、なんでこんな分かりやすいことをするんだ? そんなに俺のことが大嫌いなのか…?
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