理想と現実

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「…もっと怒ってるかと思った。」 「まーね。ってか俺も、自分勝手なこと言ったから。ごめん。」 ただ首だけブンブンと横に振る。 「なんか焦ってさ。美穂が心ここにあらずな感じがして。」 「そういうんじゃないよ。ただちょっと、」 「いいよ。あとでゆっくり聞く。 今はしっかり食べること優先。」 「うん…」 今の会話で、肩の力が抜けて急に気持ちが軽くなった。 なんだか、すごくホッとして。 あれこれ考えてた自分が少し馬鹿らしくも思えた。
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