プロローグ

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たぶん、私がヘトヘト過ぎたからだと思う。 「大丈夫?」 突然、声を掛けられて、 びっくりしながらも、顔をあげると、 彼が心配そうに、私を見ていた。 「あ、大丈夫。 暑すぎて、ちょっと疲れちゃっただけ。」 「そか。 まぁ、どうせ遅刻だし、ゆっくり行こうぜ。」 「うん。」 彼は、高木涼介くん。 学年で、一番なんじゃないか、ってほどの イケメンだ。 なのに今、私と並んで歩いている。 なんで? それだけで、もう、 心臓は、バックバク。
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