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物心ついた時にはもう、自分はイケていると自覚があった。
幼稚園の先生を皮切りに、オレの人生は女性に囲まれているのが当たり前。
それが幸せかといえば、必ずしもそうではない。
人は贅沢だと言うかもしれないが、オレはオレの唯一が居てくれれば良いわけで、数が居れば良いという訳ではない。
そういう考えに達したのは社会人になってから。
親友の榊に指摘されたのは若干癪だが、言われてみればその通りでオレは納得する。
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