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「田口さんは、『僕と』なんて、からかうように言っていましたが、気にされなくていいですからね」
「えっ?」
「葵さんのことですから、あんな風にいわれた以上、僕と行かなければならないのかと、懸念されていたんでしょう?
あのペア宿泊券は、葵さんに贈られたものです。
お友達と行かれてもいいと思いますし、ご両親に贈られるのも良いと思いますよ」
優しく微笑みながらそう言ってくれるホームズさんに、胸が熱くなった。
いつだって、私のことを考えてくれる。
そんなホームズさんが大好きだ。
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