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まさか、こんな日が来るなんて、と顔が引きつる。
ここは祇園の料亭。
宴会場である和室の大広間には、鯛の塩焼きをはじめ、ご馳走がズラリと並んでいた。
そこにいるのは、
「わしの弟子のお披露目や」
満面の笑みを浮かべる柳原先生と、
「――円生と申します。どうぞよろしくお願いいたします」
深々と頭を下げる円生。
その席には、見知った鑑定士仲間や華道家の先生、
そして私や好江さん含む家頭家メンバーに、
「いやぁ、なんだか、すげえな」
なぜか秋人さんの姿もあった。
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