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「――そうですが?」
「それって、ガキがお花畑で結婚の約束すんのと大差ないやん。
葵はんはあんたに相当洗脳されとるかもやけど、まだ僕にもチャンスと時間はあるわけや」
円生はニッに笑って、そのまま部屋を出て行った。
なんていうか、まさに『負け犬の遠吠え』。
ただの悪あがきという感じだ。
あの円生も好きな女のことになると、こうも不器用になるのか。
(なぜにそんなに葵ちゃんが……)
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