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「そう言う真也くんには、彼女はいないの?」
「おらへんよ。特定の女とかめんどい」
そう言うと、ユキは少しホッとしたような顔を見せた。
かんにん、ユキ。
特定の女がおらんくても、お前の気持ちには応えられへんのや。
「……でも、最近気になる女はできたかな」
と続けると、ユキは驚いたように目を開いた。
それはそうだろう、ユキの前で気になる女の話なんてしたことがない。
「ど、どんな子?」
「んー、女子高生やな」
頬杖をついてニッと笑うと、ユキは目を丸くしたあと、プッと笑った。
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