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驚いた。
もう誰にも見破られることがなくなった、この僕の贋作を見抜いた奴がおると。
それは誰かと聞くと
『家頭誠司』と、仲間は最初にその名を口にした。
なるほど、と頷いた。
鑑定士として名の知れたじいさんだ。
どの世界にも、突き抜けた匠がおるもんや。
『さすがやな』
その時は素直にそう思った。
しかしその後に続けられた、
『家頭誠司とされとるけど、実際に見破ったのは、その孫で弟子の家頭清貴という大学生らしいで』
その言葉に耳を疑った。
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