episode12 『百花繚乱』

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それが、始まりやな。 僕はそれまで他人を認めたことがなかった。 ホームズはそんな僕が、唯一『たいした奴や』と認めた男。 その器量も、身のこなしの美しさも、抜きんでた知性も、 憎らしく、どこか誇らしい。 だから、ホームズの彼女がなんの変哲もない、店にバイトに来ているただの女子高生だと知った時は、 衝撃で、そして拍子抜けだった。
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