episode12 『百花繚乱』

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「おおきに。いただきます」 と呟いて、おにぎりを口に運んだ。 「――――っ」 素朴な味わい。 それでも、染みるように美味いと、そう思った。 何も言わない僕に、少し不安そうな目を見せている。 「美味いわ。この炊き込みご飯もあんたが作ったん?」 「はい、お母さんに教えてもらいながら作ったんです。良かった」 ホッとしたように目を細める葵の姿に、胸が詰まる。
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