第1章

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9月24日 *残された時間と体力かき氷歌説く資格われにありしや  体力は日増しに弱りつつあるなか短歌を始めたばかりと思える人を見るとついつい口出ししてしまう。自分も完成された歌詠みではないのに、添削改作をしている、そんな自分が歌について説く資格があるのだろうかと思う *あの人は大和のように遠かった雲居に掛かる十五夜の月  説明がなければ分りにくいと思う  大和は内地のこと、あこがれの本土であるところから、憧れの人  わが里では旧月の15日に同じ年の人が夜集まって遊ぶ風習がある  会の解散後は自由に好きな人とデートできる    これで少し想像がつくかと思う  あこがれの人にはまだ告白もしていない、遠く見て憧れているだけ  下の句も同じ意味合い  *あの時のあの子の言葉虹のごと綺麗なままにいつまでも澄む    *身を粉にし摺り込む紬誰が買うや後継ぎなくて匠老いゆく  *霞む目を無理に見開き塗り分ける絣摺り込み明日をも知れず  *青空と真白き雲のその下に森の深さに鳴くシマフクロウ  今日は読んでくださる方が分り易いように解説をつけました。  ご意見のある方は遠慮なくコメントください
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