第1章

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9月21日  *青空と真白き雲のその下の森の深きに鳴くシマフクロウ  *橙のアダンの果実熟れてなお殻の硬さにカラスも寄らず  *みんなみの海の蒼さを汚すのは文明国なりナンタル痴ーヤ  *砂浜の砂に腹ばい泣く我に廃油ボールがねっとりと付く  *かにかくに稼ぐに追いつく貧乏あり鳥になりたい年金戦士  *アダンの木大蛇の眠りに横たわるその下に捕る眠るやどかり  *一度だけ父が似合わぬドヤ顔すレコードカバーに名の載りしとき                        
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