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「あ、紹介が遅れちゃったね~。わたしはサタンって言う悪魔なんだ~、仲良くしてねダン君♪」
「………………は?」
(この女今なんて言った?サタン?有名な悪魔の名前じゃなかったか…?厨二病か?)
「厨二病だなんてひどいな~、本名だし、実際わたしは悪魔だよ~」
柔らく、そして穏やかな笑みを浮かべながらダンの疑問に答える。
(心を読まれた!?)
「そりゃあね、悪魔っていうのは神とか天使とおんなじくらいの力を持った負の存在なんだ~、だから神とか天使に出来ることは一通り悪魔も出来るんだよ~。あ、紅茶どうぞ、ミルクと砂糖は自分で入れてね~」
少女はミルクの入ったポットと砂糖の入ったポット、そして2人分の紅茶を机の上に並べた。
「………で、その悪魔様が俺になんの用だ?なんか契約して、代償に魂を取ろうってか?」
少女は人指し指を下唇に当て唸る。
「う~ん、当たらずとも遠からず、かな?」
少しの間を置いて話始めた。
「いまね、悪魔と神含む天使達と賭けをしてるんだよ~」
「え、なに?意外と神と悪魔って仲良いのか?」
「う~ん、どうだろ~、UNOやトランプ、あ、偶ににんげんが作ったトレーディングカードゲームってのもやるんだよ~」
「なにそれマジ平和、どんだけ楽しく遊んでんだよ」
サタンの話にダンは呆れるしかなかった。
「でもねでもね、不正が起きたり思い通りにゲームが進まないとキレて暴れる神や悪魔がいるからその度に歴史に残る戦争が起きたりもするんだよ~」
「小学生か!?ゲーム1つでどんだけバカデカイ喧嘩してんだよ!?」
「話戻すね~、今回は互いににんげんを1人づつ同じ世界に転生させてどっちが強いかを競わせるんだ♪で、勝った方がにんげんの期間で1年間世界を自由にできるんだ~♪」
「怖っ!?なにぶっとんだ賭けしてんだよ!どんだけあんたら自由なんだよ!」
「まぁまぁ落ち着いてよ、元の世界は退屈だったんでしょ?面白くなかったでしょ?なら新しい世界にチート能力付けて送ってあげるからさ♪」
「チート能力?どんなやつくれるんだよ」
「そ・れ・は、ひ・み・つ☆」
「シバくぞコラ」
「アハハごめんごめん、まじめに説明するとね、少しややこしいんだ。長いけど聞いてね」
そう前置きをして能力について説明し始めた。
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