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「今思い出すとあの時点で落ちてんじゃん…」
ダンが民家を探して歩いていると、どこからか悲鳴が聞こえてきた。
「お、早々にイベント事開始とかwwwあっちか」
悲鳴のした方へダッシュする。
「うっは、はえぇwww滅茶苦茶運動神経よくなってらwww」
森を全速力で抜けると、腰に布を巻いた身長4メートル程の巨人数体に女の子が追い掛けられていた。
「なんだよあれどこの進撃する巨人だよ、さっさと助けよ」
某巨人みたく人を食うならそんな場面は見たくないとダンは駆け出す。
すると巨人の内1体が向かってくるダンに気付くと拳を振り上げた。
「好戦的ぃ!www」
降り下ろされた拳を交わしてジャンプする。
そして巨人の腹部に軽く手を当て、さっき破壊した『衝撃』を放つ。
ッドォォォン!!!という轟音と共に巨人は跡形も無く消し飛んだ。
「うわ……」
下手したらあれを自分が食らっていたかもと想像してダンは青ざめた。
だがそれも一瞬、ダンは他の巨人達に襲いかかる。
「『死』を破壊すれば不死になる、なら『生』を破壊すればどうなるかな!」
ブレイク
近くの巨人に手を触れ『破壊』と叫ぶ。瞬間、巨人はその場に倒れ伏した。
「やっぱ叫んだ方が気分出るな」
そして次々に巨人に触れその『生』を破壊する。
数分と経たずにそこには巨人の死体が並んだ。
「おいあんた大丈ぶはっ…!?」
ダンが女の子に声をかけるとその少女が飛び付いてくる。
「うぇ~ん!こわ、怖かった、怖かったよ~!」
少女はダンの胸で大泣きする。
ダンは少女の頭をゆっくり撫でる。
「落ち着け落ち着け」
「うっ、ひぐっ、も、もう、ダメかと思いました…、食べられちゃうって…。本当に、ホントに、ありがとうございました…」
ダンはその少女が泣き止むまでずっと頭をなで続けた。
「もう、大丈夫です…。お恥ずかしいところをお見せしました…」
少女は耳まで赤くし俯く。
「先程は本当にありがとうございました、あの、お礼をしたいのですが…」
「ん~、とりあえず民家のあるとこまで案内してくれるか?お礼云々はそれからかな」
「は、はい!あ、私、シエルって言います、シエル=フェリアあなたは?」
ダンは少し考える、折角新しい世界にこれたのだから名前も前のものよりこっちの世界で馴染むような名前にしようと。
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