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「ブレ」イク・「バー」ス・トレー「ド」
自身の能力『破壊と想像の交換』からとり、名乗る。
「俺はダン、ダン=ブレバードだ。よろしく」
「は、はい!よろひく、ちが!よろしくお願いします!」
顔を赤くしアタフタしながらシエルはお辞儀する。
「んじゃ早速案内頼むわ」
ダンは立ち上がるとシエルに手を伸ばす。そしてその手をシエルが握ると優しく引っ張り立ち上がらせる。
「こっちです」
落ち着きを取り戻したのか、顔はまだ赤いがアタフタしま態度はなくなりダンの前を歩いていく。
二人は森を抜けて歩き続けると巨大な壁が目にはいる。
「あれが国か?」
「はい、ソイン帝国と言います。治安の良いいい国ですよ」
シエルが説明しつつ門の前まで来ると門番2人が大きく目を見開いた。
「シエル様なぜ外におられるのですか!」
「また抜け出したのですね、襲われたらどうするのですか!」
門番に怒られしゅんとした様子でシエルは謝る。
「すいません…。先程巨人族に襲われましたが、此方の方が助けてくれたので無事に帰ってくることが出来ました」
門番2人ほぼ同時にダンを見る。
「そうだったのですか、それはありがとうございました…。感謝してもしきれません…」
門番Aが深々と頭を下げると、門番Bも頭を下げた。
「右に同じく、感謝致します」
「シエル、お前さんひょっとしてこの国の姫様とか…?」
だとしたらありがち過ぎるイベントだなとダンは内心笑う。
すると門番Aが勢いよく顔を上げた。
「まさか、知らずに助けたのですか?この方はこの国の第一王女シエル=フェリア様ですよ?」
門番Bも顔を上げて改めてダンの服装を見る。
「まさか、といいますかやはり貴方は異国の方のようですね。私共の国にはそのような召し物はございませんし」
ダン自身も改めて自分の服装を確認すると。学ラン姿のままだったことに気づく。
「まぁ、はいそんなとこですね。迷っているところ巨人に襲われているシエル嬢出会ったので巨人から助けてこの国に連れてきてもらったんですよ」
そう言うと門番Bは感心したように言う。
「いやはや中々運の良い方のようだ。よく巨人族から逃げ切れましたね」
「それが違うんですよ!ダンさん、触れただけで巨人をあっという間に5体も倒しちゃったんですよ!」
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