鮫柄学園での生活4月編序章

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鮫柄学園での生活4月編序章

咲いた桜の舞う校門の前、私はある人物を待っていた。中学からの馴染みで偶然にも同じ高校に入学した。 そう、そこは「鮫柄高校」全寮制だが私は何故か一軒家が与えられてた。 今は一人で暮らしてるが、一人では広すぎて落ち着かない。そろそろ待ち人が来てもいい時間になった。 『おい!もう来てたのか!?』 と声をかけてきたのは、オーストラリアに留学していた松岡凛だった。 私の昔からの馴染みだ。彼は実力を買われて鮫柄水泳部を初日か引っ張る事になってる。 『おはよう。凛宗介はまだ来てないよ!』と返事する。 凛は相変わらず宗介は遅いな!と笑っていた。それからして宗介と合流し、体育館へ向かう。 今日は鮫柄学園の入学式だ。来た人から順に座るようだ。私は宗介、凛の間に座った。右左に知り合いがいると安心するものだ。心から安心した私は昔からの癖で宗介、凛の手を握った。宗介は小、中、高と一緒だ。慣れているのか宗介は真顔だった。 凛は焦り、心なしか顔も赤い。 『お前な!高校生になったんだ。手を握る癖そろそろ直せよ?』と言われ私は『えー!』と膨れる。その様子を見ていた宗介が『まぁ凛。それだけ俺達には心を許してくれてるんだ。いい事じゃねぇか』と言う。私は『そうだよ!凛!』と反論する。凛はやれやれといった感じだ。そろそろ入学式が始まる。どんな学園生活が待っているのだろうかと期待に胸を膨らませ、新入生代表としての言葉を紡ぐ。もちろん全校生徒の前だ。無事に言い終わり席に戻ると緊張の糸が切れた。宗介が『よくがんばったな』と頭を撫でてくれる。凛も『頑張ったな!那智』と褒めてくれる。私は安心し切ってきた。校長先生の言葉を聞くまでは… マイクを通して言われた言葉それは…黒崎那智を高校3年間生徒会長として業務をこなすことを命ずる。生徒会長になった黒崎くんには一軒家での生活を認める。好きな人3名を指名し暮らすが良い。と言われ、那智は悩んだ。宗介と凛は確定してるが、女の子で仲のいい子がいないのだ。1人分の枠を開けたまま宗介と凛との3人での生活が始まった… 鮫柄学園での生活編4月序章終わり
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