4人が本棚に入れています
本棚に追加
「怖がらないで、私は何もしないわ。」
優しそうな大人がこちらに手を伸ばす。
手を伸ばす、その行為が怖い。
そして、何かがフラッシュバックする。
「いやだ・・・
やめろ・・・・」
頭がガンガン痛い。
「っ、君!!
しっかりして!!」
大人に抱きしめられる。
あったかい。
人のあたたかさだ。
「・・・お母さん。」
懐かしい人を思い浮かべながら、
自分の意識は暗い闇に沈んでいった。
一粒の涙を流しながら。
最初のコメントを投稿しよう!