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バスルームのドアを開けた。
そして、音を立てないように、そっと閉める。
脱衣所のライトは点けず。
バスルームだけ明るくした。
少しずつシャワーの蛇口をひねる。
叩き音が大きくならない、
ギリギリのところでカラダにかける。
ボディー・シャンプーをスポンジに付け洗う。
すみずみまで、泡だらけにした。
夜の名残を落としたかった。
歓喜に震えた自分を忘れたい。
泡が水に流れ。すさんだ気持ちが落ち着いてきた。
洋子はホッとした。
ここに博之がいない。それがなぜか嬉しい。
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