一話 マリッジ・ブルー

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洋子は博之の筋肉質のカラダが好きだった。 でも、いまは、興味が湧かない。 目にしたくない。 不潔とか嫌悪とか、そんな意識は持っていない。 だけど視界には入れたくなかった。 昨夜は二人で博之の行きつけのオシャレな焼鳥屋で食事をした。 ジャズが流れる店。 二人でカウンターに座り、コース料理を頼んだ。 マスターが気を利かせて、 黙って黒生のジョッキを二人の前に置いた。
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