一話 マリッジ・ブルー

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洋子は無理矢理、 笑顔を作りうなずいた。 ポッと頬が染まった。 それが自分でもわかった。 けれど、それは、テレじゃないし。 羞恥でもなかった。 投げかけられた言葉の意味を理解したら、 感情が高ぶって、イラついて、それで赤くなった。 「今日はたくさん飲んでください。  私が驕(おご)らせてもらいます」 満面の笑みでマスターが告げた。
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