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悟の怒りも2人にとってはネタでしかないらしい。
より怒りの増した悟は、2人の首根っこを掴み表に放りだそうと魔王モードになるとパキパキ拳をならし、2人に近寄っていく。
「お前らぁー!!」
「ひっ!?悟殿?!」
「らーって!?私もですか?」
たがいに抱き合いガタブル震える2人。
2人の襟首に悟の手が触れた時、
女神が降臨する。
「まぁまぁ…はむっ!ひひじゃないレスはぁ~♪
家族はほほいほうがゴクン!楽しいデス!」
「おぉ…ニーナ殿……」
「そっ…そうですわ!!
ニーナさんの言うとおりですわっ!!」
ニーナに慈悲を貰った2人は、
〝女神はいた…どら焼きをかじり漫画を読みながら寝転ぶ女神が…〟
などと涙ぐみながらニーナを祈る様に見つめている。
そんな状況に口を挟んできた奴が1番だらしなく寝そべっている。
悟の腹立たしいさは、ニーナへと移行していく。
「ニーナ…お前はどら焼き食うか喋るかどっちかにしろ!」
このツッコミ処満載な状況に、まるで自分がおかしいのか?と思えるほど困惑し、頭を掻き毟りたくなる。
だが、そんな気持ちを知りもせずこの嫁は食べかけのどら焼きを教鞭の様に振り、口舌を垂れ始めた。
「それにデス!
今度は悟の魔剣を探さなきゃいけないデスからねぇ~♪
」
「俺には探す気が全く無い様に見えるが…」
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