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「ゴクゴクゴク
ぷはぁ~♪
どっ!どうしたデスか!?」
ミコが普通の女の子みたいに、泣いている。
この現実に誰もが息を呑み、動揺を隠しきれない。
「ど…どどどどどドMが治ってる…」
特に、ルーシの反応は尋常では無い。
まるで地震でも起こしたいのか?と思うくらい震え、口をガクガクといわせながら、鼻水まで垂らしている。
もはやイケメンなルーシの顔は台無しだ。
「悟さんの……悟さんの……
意地悪ぅー。ふぇーーん。」
等々、幼い子供の様にわんわんと泣きだした。
今起こっている状況に皆が慌てふためき、困惑する。
「ちょっ!ごめっ!今の嘘!!
嘘だから泣くな!!」
「ら……らしくないデスよ!ミコ!ほらっ!
涙を拭くデス!」
ニーナがハンカチを取り出しミコの涙を拭う。
するとミコは優しく微笑み、ニーナからはハンカチを受け取り鼻をかんだ。
「ありがとう…ニーナさん…優しいのね…チーン!?」
「はうっ!?……デデス…」
いたたまれない様子で、自分のハンカチを見つめるニーナ。
そんな中、ルーシがミコの頭にある大きな瘤に気づいた。
「そういえばミコ殿…その後頭部にあるでかいたんこぶはなんだ…」
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