第1章

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半分寝ているところで、いきなり起こされてびっくりした。 本家の座敷で続いてる宴会。 祭りの後の宴会は何だかものすごい状態になっていて、いつの間にか従弟の二人は姿を消してた。 「んー、んっん、んっ」 口の中を縦横無尽にのんちゃんの舌が動き回る。 じたばたと暴れて、精一杯手を動かしてたたいても、びくともしない。 大人の力。 圧倒的な。 怖いとかそんなことは思わなくて、でも、何だか変な感じで息ができなくてとにかく暴れまくった。 「兄貴ー、それくらいにしてやって」 「ほら、ゆき、腰ぬけてるじゃないか」 父さんとおーちゃんがため息交じりに止めてた。 僕はといえば酔っぱらったのんちゃんにがっりしと抑え込まれて、べろっちゅーされてる。 夜、のんちゃんがいるときは、いつものんちゃんの膝枕でうつらうつらするのが僕の楽しみ。 今夜もそうやってのんちゃんの膝の上に頭を乗せてとろとろとしていたら、いきなりちゅーされた。 それも、ものすごいべろっちゅー。
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