第4章♯2

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「世間的にはそうかもしれないけどさ、俺が思うに、心の底からずっと一緒にいたいと思う人と出会った時が、その人の結婚適齢期なんだと思うよ」 俺が言うと、 「……。」 「……。」 「……。」 三人がポカーンと間抜け面を向けて、まじまじと俺の顔を見ている。 「え……、何?俺今変なこと言った?」 「いや、お前からそんなセリフが出るとは思わなかったからさ」 渡瀬がフッと笑う。 「ほんと、私も高坂さんの口からそんな名言が聞けるなんてビックリしちゃいましたよ」 森下さんは今だに目を丸めて、俺の放った言葉に驚いているようだ。
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