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朝目覚めるとアリアは起きていた…。
「おはよう~、アリア」
「おはよう和樹さん」
アリアは昨日買った物を袋から出して嬉しそうにしていた。
ニコニコ笑って……。
そんな顔を見ているとこっちも嬉しくなる。
俺はコーヒーを入れようとキッチンに行ったらアリアもキッチンに来た。
「ねぇ、和樹さん私ずっとここに居てもいいの?」
「いいよ、けど、明日からは俺は仕事だから……お前どうする?」
「えっ、和樹さんいないの?」
「大人は働かないと食べていけないから」
「パパも家に帰ってこなかった。」
「アリアが大きくなれたのもパパのお陰だろ?パパが働いて、お金をもらってきて、ごはん食べたり、洋服買ったりできたんだから…。」
「そうだけど、そうだけどね、パパは無理やりお見合いをさせようとしたんだよ!!
私は……パパがキライ……ママも……」
俺は落ち着かせるためコーヒーをアリアに渡して飲むようにすすめた。
「まあ、落ち着けって……、俺のところにいれば?好きなだけ……。」
「……うん…!和樹さん、ありがとう」
泣きそうな顔のアリアの頭をポンポンとして抱き締めた。
「よーし、明日からはアリアちゃんは家事をしてもらおうかな?」
「家事ぃー?って何すればいいの?」
「ご飯を作ったり、洗濯したり、部屋を掃除したり……」
「お手伝いさんとかいないの?」
「はっ?普通はいないから…、お前の家には居たの?」
「昔はいたよ、会社が倒産するまでは…」
なんだよ、アリアの家ってビンボーじゃなくて、金持ちかよ……。
「アリアちゃん、お父さんの仕事は?」
「えっと、海外の…雑貨や食品を扱っている会社の社長だった…。」
「へぇー、すごいじゃん、お前お嬢様なんだな。」
「そんなことない…私はパパの人形みたいな物………。パパの言うことは何でもしてきた、けど、お見合いだけは嫌だった。」
「人形じゃなかったら、自分で生きていけるようにしないとだなアリア。」
「うん、家事やってみる……上手にできないかもしらないけど…頑張ってみるね」
「頼むよアリア…。」
とりあえず二人で朝御飯を作る事にした。
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