ひなたぼっこ

最終章

「......ごめん。言い過ぎた」

まともに恋愛もしたことない私が幸せをちゃんと掴んだ深ちゃんにあーだこーだ言う資格なんかない。
あぁ...どうして私ってこうデリカシーがないんだろう？
いつでもどこでも自己主張ばっかりで。
今だってきっと『天然記念物』発言で深ちゃんを傷つけた。

はぁ...自分自身にへこむ。

「安崎さ...」
「ごめん。やっぱこの話、ナシで。
ちょっと寝かせて？多分、今寝ないと今夜は寝れそうにないから」

家に帰ったら部屋に引きこもってベッドの中でずっと泣いてしまいそうだ。
きっと...絶対そうなる。

布団を両手に取って顔まで一気に被せた。
あっ、そういえば布施先生もこうして頭まで被ってったっけ？

はぁ...また、先生の事、思い出しちゃった...
......もう、もう、いい加減忘れなきゃ。