2人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんだよ。もっとビックリするとかと思ってたのに。」
ケンが不服そうに眉毛を潜めた。
「いや、びっくりしてるよ。」
ケンのシャツのボタンを見ながら言った。
心臓に何かがへばりついて
なかなかとれない。
それは俺の内蔵という内蔵すべてを潰そうとしているみたいだ。
息が、しにくい。
「ま、このことは皆には内緒な!
からかわれるのだるいし、
お前にしか言ってないから!」
ケンがいつも俺にくれた言葉。
それだけで俺は幸せだったのに。
今日は、その言葉が俺にのしかかる。
最初のコメントを投稿しよう!