277人が本棚に入れています
本棚に追加
/66ページ
◇
半信半疑だった。
翌朝、どうしても気になって倉庫に行くまでは。
巨大な冷凍庫だった。
扉に鍵はかかっていなかった。
中に入って、僕が見たもの。
宙にぶら下がっているのは、牛の肉でも、豚の肉でもない。
いくつもの、脚だった。
ちょうど太ももの付け根のあたりで切断された、脚、脚、脚。
靴下も何も履いていない素足が並んでいる。
慌てて近寄り、脚に触れる。
冷たい。
冷たすぎる。
……だが。
最初のコメントを投稿しよう!