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もし、ぶら下がっている脚たちのなかに、杏莉のものがあるなら。
どれだ?
いったいどれなんだ?
どれもこれも、美しく長い脚だ。
細さも申し分ない。
だが違う、違う、違う。
どれも、杏莉のものじゃない!!
僕は倉庫をあとにし、急いで学校に向かった。
遅刻するわけにはいかない。
登校してみると、教室にはすでに杏莉の姿があった。
……やはり。
では、あの脚たちはいったい誰の。
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