277人が本棚に入れています
本棚に追加
/66ページ
1時間目、担任の青木優里菜の授業だ。
本来は英語の読解の時間だが、青木は先に、先日の模試の結果を返却してきた。
ふう、今回はどうだったかな。
そろそろ、全国総合ランキング20以内に入りたいものだが。
「橘くん」
名前を呼ばれ、立ち上がった。
青木は表情を曇らせている。
なんだ?
あまりの出来の良さに、かける言葉を失ったのか?
「らしくない結果ね」
…………?
僕は青木から成績シートを受け取った。
…………おい。
「これ、何かの間違いじゃないですか?」
思わず青木に訊ねた。
最初のコメントを投稿しよう!