1、もしも橘智也がアンケートに答えたら

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 きっちり無駄毛の処理された滑らかな肌。  透きとおるような白さも、足首のしまり具合も、何もかもが完璧だ。  君の脚は芸術作品だよ、杏莉。  こうして、誰にも気づかれないようにこっそり君の脚を眺めている間は、日常のあらゆる不満を忘れられる。  至福の時だ。  そして、その幸せをぶち壊す奴も、決まっている。 「おはよー、橘」  宮田(みやた)ユウキだ。  杏莉を視界から消すように現れやがって。  せっかく杏莉の斜め後ろの席になったというのに。  とりあえず、卒業まで席替えはしなくてよし。
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