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アメリア同様藍色のローブを纏うクラークの口角がニッと上がるのが、フードで隠れていても分かった。
「なんじゃい寂しいのぅ。何時もの様にお祖父ちゃんでいいんじゃぞ? ん?」
「こっ、公務中ですから…」
そう。彼、クラークは祖父であり結界術師の師でもある。引退し余生を楽しんでいるとはいえ、こうして王の命で公に姿を表している時は祖父ではなく稀代の結界術師クラーク・デルタなのだ。そこは区別しなくてはならない、とアメリアは思っているがどうやら祖父はそれがいまいち気に食わないらしい。時々こうしてからかってくる。
「昔は何時でも何処でも『お祖父ちゃん、お祖父ちゃん』と呼んで後ろをついて来ておったのにのぅ。孫の成長は早いのぅ…今度は結婚か…」
からかっている、だけ。…のはず。
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