王宮専属結界術師アメリア

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ここ最近オープンしたクレープ屋で、新鮮な果物と濃厚な生クリームがたっぷりのクレープが好評で人気のクレープ屋だ。アメリアも時々買って食べるが、あれは本当にいつ食べても美味しい。 え、一緒に食べる人?はい? 「…寂しくなんて無いやい…」 立ち上がって椅子の背にかけてあった藍色の足元まですっぽり覆われるローブを羽織る。暇で干からびそうなので、もうこっちから儀式をしている部屋に行ってしまおうと思ったのだ。 「お祖父ちゃんと違って、気が長いほうじゃないし」 そしてアメリアは、広くて豪勢だが調度品の少ない自室から廊下へ出たのだった。 これから、面倒なことに付き合わされるとも知らずに。
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