王宮専属結界術師アメリア

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「うわぁ。すっごい魔法陣。何書いてあるのかわかんないや」 細かすぎて目が痛いです、はい。 儀式を行っているこの無駄に天井が高くて広いこの部屋は、まんま【儀式の間】。そこの白い大理石の床にでかいとしか言えないくらいでかい魔法陣が光り輝いている。魔法陣を囲んで立ち陣に魔力を流している色とりどりのローブを着た者達は、火、水、風、雷、土、闇、光各属性のトップ達。見守るだけのアメリアと違い、彼等は呼びよせる側としてこの場にいる。 目深に被ったローブのフードの下から彼等の様子を見て、アメリアは実力が有りすぎるのも考えものだななどと呑気に考えていた。アメリア自身宮仕えをしているので人のことは言えないが、まぁそれはそれ。 「むぅ…思いの外手こずっておるようだのぅ」 「! あ、おじいちゃ…お爺様、いつの間に…」
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