むしのしてんのうた

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むしになった 夢を見た むしになった 夢を見た むしになった わたしはなるほど むしがいつも 世界をどう見ているか そのすてきなしてんを 手に入れたのだった むしになった 夢を見た むしになった 夢を見た むしになった わたしはなるほど そのちいさなからだで 大きな世界を どう羽ばたいているのか そのすてきなしてんを 手に入れたのだった そのしてんからみた世界は あまりにも大きく あまりにも途方もなくて むしはあまりにも わたしはあまりにも とてもとても 小さな びびたる存在で むしろわたしの その存在は この偉大な世界に比べたら 無きに等しい存在で けれどこんな わたしの中にも 五分の魂は 確かにあるのだと そしてその五分の魂は この世界そのものと その偉大なる魂と いつもどこかで とけあっていて むしになった 夢を見た むしになった 夢を見た
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